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末岡 茂; 郁芳 隋徹*; 長谷部 徳子*; 田上 高広*
no journal, ,
跡津川断層帯茂住祐延断層の活動性の解明を目的として、調査坑道内の2本の破砕帯沿いを中心に14地点でジルコンフィッション・トラック法による熱史解析を実施した。先行研究である郁芳(2011MS)では、2本の破砕帯間が最も強い加熱を受けており、加熱の原因は約65Maの神岡鉱床の形成に伴う熱水活動だと推定されていた。一方、最新の熱史解析ソフトを適用した結果、本坑道内で見られた加熱は、中期中新世頃のより新しいものである事が示唆された。加熱の原因は、日本海拡大時の火山岩類(岩稲累層など)を形成した火成活動に関連していると考えられる。
宍倉 愛*; 末岡 茂; 田上 高広*
no journal, ,
モナザイトFT法は閉鎖温度が極めて低い(50C以下)熱年代計として知られており、より詳細な熱史の復元への利用が期待されている。しかし、実験上の問題により、室内の加熱実験による閉鎖温度の推定ができないという問題がある。本研究では、土岐花崗岩のボーリングコア試料を用いて、深度(温度)とモナザイトFTのアニーリングの関係を調べることによって、閉鎖温度の測定を試みている。本講演ではその第一段階として、モナザイトの効率的な鉱物分離法の確立に向けた取り組みと、今後の展望について紹介する。
西村 周作; 斗澤 皓正; 丹羽 正和
no journal, ,
段丘堆積物の堆積年代や給源に関する情報は、その地域の隆起量・侵食量の推定や後背地となる山地の発達過程の復元において重要な要素となる。本研究では、段丘堆積物の堆積年代や給源を推定する技術開発のため、北海道幌延地域の段丘堆積物を事例対象として、石英のOSL(LM-OSL)及びESR信号(Al、Ti-Li及びE1'中心信号)の測定・分析による検討を行った。LM-OSL測定の結果、OSL信号は様々な組み合わせのOSL成分から構成されていた。OSL成分の寄与は、すべての試料において、Fast成分で最も高い値を示した。この結果より、測定した石英は給源岩石種を異にすること、また、OSL年代の測定が可能であることが示唆される。ESR信号のAl及びTi-Li中心信号は、堆積層の上部よりも下部の方で高い値を示した。一方、E1'中心信号は、いずれも試料もほぼ同じ値を示した。XRD分析に基づくと、堆積層の上部と下部とでは鉱物組成に違いがみられるため、ESR信号の結果もOSL信号と同様に石英の給源の岩石種の違いを反映していると考えられる。
福田 将眞*; 末岡 茂; 長谷部 徳子*; 田村 明弘*; 荒井 章司*; 田上 高広*
no journal, ,
東北日本弧における地質学的時間スケールでの削剥史解明のため、アパタイトフィッション・トラック法に基づいた熱史解析を実施した。前弧側では、白亜紀後期以降、安定的な削剥環境が推定された。奥羽脊梁山地と背弧側では、ともに3-2Ma以降の東西圧縮に対応すると考えられる急速な削剥が検出された。従来のモデルでは背弧側から奥羽脊梁へ隆起場が変遷したと考えられているが、両者の隆起開始は同時期であった可能性が示唆される。奥羽脊梁の熱年代パターンは、断層によるpop-up型の隆起よりは、doming型の隆起に整合的な傾向を示した。